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プラム・タート 第六章 プラム・タート ジョニーを始め、クルーたちはうめき声を上げながら床から立ち上がった。手首のない少尉がうつ伏せに倒れている。そしてスコットとソルゲノを襲ったストーム・トルーパーの死体が転がっている。ドアの外ではSS8が破壊され、ジョニーと格闘したストーム・トルーパーが倒れている。ソルゲノはバンブが起き上がるのに手を貸した。そしてジョニーはリリーに手を出した。 「もう大丈夫だから。全部終わった。」 リリーはショックが強すぎて泣いていた。マーラも目を赤くしていたが、彼女はまだ耐えている。それからジョニーとバンブはドロイドの少尉を仰向けにした。痙攣したように切断された腕がピクピクと動いている。目はどこにも焦点が合っていなかった。リリーの撃ったレーザーのせいで、顔は何箇所も剥げ、鉄の実体が露わになっていた。 そのとき少尉の目がギョロリと動き、ジョニーを捉えた。バンブとソルゲノがすかさずストーム・トルーパーのブラスターを向ける。しかし少尉にはもう敵意は見られなかった。「私がもう抵抗しないと言っても、お前たちは聞かないだろう。」ドロイドの声は二重に響いて聞こえた。 「あの生き物は一体なんなんだ?」ジョニーが言った。 少尉は反応するまでに時間を要した。「あれは帝国軍の新しい兵器だ。」 「そんな。」マーラが声を出す。 少尉は続けた。「しかしまだ実験段階にある。軍は生物の殺傷能力を知るために、隔離された場所で対人間の実験を行っている。」 「その実験がこれか?」 ジョニーが聞くと、少尉はイエスと答えた。 「むかつくぜ。こんなやつ早くぶっ壊しちまおうぜ。」 熱くなるバンブをジョニーが抑える。「まあ待て。その生き物から逃げるにはどうすればいい?殺す方法はあるのか?」 「その名はプラム・タート。人間を殺すために創り出された。どこにでも入り込み、そこにいる人間を切り刻む。人間の体液を吸い取り、戦うごとに力強くなっていく。」もはや少尉の口は動かなくなり、声だけが聞こえた。「あらゆるセンサーを掻い潜る。それはどんな兵士よりも強く、そして裏切ることがない。プラム・タートは皇帝陛下の偉大なる子供たち……」そこから少尉の声はだんだんと小さくなっていった。 「おいどうした?」ジョニーが叩くと、少尉はスイッチが戻ったように再び彼の顔を見た。「俺たちが生き残るにはどうすればいい?」 「生き残る?不可能だ。」その声は山彦のように何度も反射した。「プラム・タートがお前らを切り刻み、宇宙船はハイパー・スペースを離脱した直後に我々の艦隊によって破壊される。実験はもう最終段階に入っている。今までの被験者で生き残った者は一人もいない。勿論お前たちも例外ではない。」少尉の声は苦しがっているようにも聞こえる。 「どうしてそんなことを話す?」後ろからソルゲノが言った。 少尉は頭をソルゲノの方へ動かした。「どうしてか?それはお前たちが一人残らずプラム・タートに殺されるからだ。」それから少尉は狂ったように笑い声を上げた。その表情はひしゃげ、まるで人間離れしていた。 「退け。」バンブはジョニーの肩を掴んで、後ろに下がらせた。そして地面に横たわる少尉にブラスターを連射した。レーザーを食らった少尉は火花を散らし、完全に機能を停止した。煙を吹くドロイド、それが帝国軍士官のなれの果てだ。 「船長、ストーム・トルーパーがまだ生きています。」ソルゲノが言った。 ジョニーが殴り飛ばしたトルーパーだ。今立ち上がろうとしている。彼らは意識がまだ朦朧としているストーム・トルーパーを捕まえ、スコットを縛っていたロープでぐるぐる巻きにした。ドロイドSS8は簡単に修理できる破損ではなかったのでそのまま放置することにした。スコットともう一人のストーム・トルーパーの死体、そしてドロイドのバロン少尉は焼却炉で焼くことになった。 その頃にはハイパー・スペース離脱まで十一時間を切っていた。 つづく |