第七章 原作

ジョニー「ロカタンスキー号がガンガーリに着くまであと九時間を切った。正確にはあと八時間五十分だ。」

バンブ「リアル・スペースに戻ったら、この船は帝国軍に吹き飛ばされるんだぜ。今すぐにハイパー・スペースを離脱できないのか?」

マーラ「それは無理よ。一度ハイパー・スペースに飛び込んだら、もう変更はできないの。」
ソルゲノ「じゃあ、どうしようもないんですか。」

ジョニー「脱出ポッドは全部消えていた。きっと惑星を発ったときに少尉が捨てたんだろう。だが、倉庫に小さいクルーザーがある。それに乗り込んで、ハイパー・スペースを離脱したあとすぐに脱出すれば、帝国軍の攻撃から逃げられるかもしれない。脱出したあとに船は破壊され、運が良ければ俺たちが全員死んだと思い込むかも。」

バンブ「それしか方法はねえよ。じっとしてたら、結局死ぬんだ。その方法に賭けよう。」

ジョニー「クルーザーを動かすためには、パワー・パックが必要だ。それと、格納庫のハッチを開けるためにパワー・ジェネレーターを元に戻さなきゃならない。クルーザーの点検はマーラに任せて、残りのメンバーでパワー・パックを取りに行くのと、下のフロアまで行ってパワーを戻すのを分担する。マーラ、クルーザーの準備にはどれくらいかかる?」

マーラ「普通なら一時間以上かかるけど、四十五分でできるわ。パワー・パックがあれば、動作チェックもすぐ済む。」

ジョニー「問題はあの生き物をどうするかだ。どこから入ってくるか分からない。ここにいて安全なのか。それに、クルーザーへ行くためにここを出なければならない。」

バンブ「通風シャフトを閉鎖しよう。あいつはシャフトを通り道にしてる。上手く行けば閉じ込められるかも。そこへ毒ガスを流し込めば。」

ジョニー「シャフトを閉鎖したら、換気ができなくなる。区画のドアを全部開けておかないと、酸素が持たなくなる。勿論そうなると、あの生き物が閉じ込められてなければ、どうなることか。」

マーラ「酸素なら呼吸マスクをしてれば大丈夫よ。」
リリー「操縦室に全員分ある。軽いし行動しやすいわ。シャフトを閉鎖しましょ。」

ジョニー「じゃあ、まずパワー・ジェネレーターを戻そう。そうすれば、通風シャフトの閉鎖は操縦室から操作できる。あとは空気生成機まで行って、シャフトにケルゴサイトを流し込む。すぐに始めよう。」

マーラ「あの兵隊はどうするの?」
バンブ「いっそ殺した方がいい。暴れたら厄介だ。」

バンブ「どうせクローン人間だ。」
ソルゲノ「殺すなんて馬鹿げてますよ。クローンだって人間のはずだ。」

ジョニー「お前の名前は?」
ストトル「BD−982。」
ジョニー「よし、じゃあ名前はバッドにしよう。ソルゲノ、ロープを解いてやれ。」

バンブ「こいつを逃がすのか?クソ帝国軍の仲間だぞ。」
ジョニー「我々の仲間に加える。人手が多いほうがいい。」
バンブ「そんなやつを信用できるか?」

マーラ「私もあれと一緒に動くのは嫌だわ、船長。」
ジョニー「一致団結する必要がある。彼も軍に使い捨てにされた兵士だぞ。クソ帝国軍を嫌う気持ちは同じはずだ。」

Time Limit 08:45
第九章
Indexに戻る