|
パイロット二人 第一章 墜落 デス・スターの破壊は反乱同盟軍にとって最も大きな勝利だった。スカイウォーカーの登場により戦況は大きく変わろうとしている。 しかし反乱軍はヤヴィン4の基地を捨てることになるのは間違いない。デススターによる全滅は免れたものの、ヤヴィンの戦いで全く被害を被らなかった帝国艦隊が押し寄せたのだ。反乱軍は次のチャンスを待つべく基地を捨て、宇宙へ散っていくことになった。 まだヤヴィンには、帝国の攻撃から味方を守るXウィング中隊の姿があった。 「ラック4、ラック5はTIEボマーをなんとかしてくれ。基地にはまだ味方が残ってる。」ラック・リーダーのジョン・ロイド少佐は戦況を随一把握しては味方に指示を出していた。 『こちらラック4。ドロイドが壊れた。』 「なんとかなりそうか。」 『損傷はなし。もう少しいけそうだ。』 ラック・リーダーは森林の上空を飛び、急降下して四機編隊のTIEファイターにレーザー放射を浴びせた。TIEは火花を散らして虫のようにバラバラに吹き飛んだ。TIE二機が森に散った。 木々の高さギリギリで機種を上げたXウィングの後ろには、生き残った二機のTIEが陣取った。ジョンはそのまま抵抗飛行を続けた。後ろの敵はレーザーを撃ってきた。彼はそこで帝国軍の地上部隊を発見した。AT−ATウォーカーが木をなぎ倒し、森に火を放っているのだ。 『――リーダー、ラック・リーダー。』 彼を呼ぶ声がする。「こちらラック・リーダー。」 『こちら本部。もうすぐ最後の輸送艇が出る。撤退の準備を始めよ。集合地点は変更なし。』 「了解。」 もうすぐ戦いが終わる。デススターで勝利を収めたものの、最後は結局帝国軍に追い払われるのだ。反乱軍はいつもそうだ。ジョンは機体を急上昇させた。追っ手のTIEは一機が対応できずにそのまま直進していったが、後ろのもう一機が彼に付いてくる。 『こちらラック4、リーダーを援護します。』 「援護はいい。それより早く集合地点に向かえ。」ジョンは部下に言った。 ジョンのXは大きく旋回した。小回りの効くTIEも当然それに倣う。彼はもう一機のTIEの真正面からチキン・レースをしかけるつもりだ。Xウィングは前後からTIEファイターに挟まれる。 前のTIEが撃ってきた。ジョンはそれに耐える。そのうち数発のレーザーがXウィングを通過して後ろのTIEを破壊した。爆発の衝撃が彼の背中に伝わってくる。依然として前方のTIEは撃ちつづけ、避けようともしていなかった。 衝突寸前、ジョンは機体を右に逸らした。彼だけではなくTIEも機体を逸らしていた。しかし反応が少しだけ遅く、二機の戦闘機の翼が接触した。 ソーラーパネルにレーザー砲を引っ掛けられたTIEはバランスを崩して高度を下げていく。途中で体勢を立て直すが、次の瞬間森の中に消えた。 一方のXも空中で回転していた。コックピットから見える景色がぐるぐる回っている。彼のR5ドロイドが悲鳴を上げた。ジョンは減速と回転の停止に全力を尽くすが、墜落を免れることは出来なかった。 彼のXウィングはヤヴィンの森林に不時着してしまった。 つづく |