PORSCHE
信沢 保の
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Porsche 356B

2003/5月号 黒い356の正体

 ココスで買った356。赤のほかに青と黒があり、三色買ってきました。こういうのは千円くらいで買えます。やっぱり356はあると嬉しい。トランクとドア開閉、ハンドル回すとタイヤも曲がるギミック付きで、窓が半開きになっています。

「写真」PORSCHE 356B
 月曜日に「名探偵○○○」がやっていますが、その再放送に黒い356が出てきました。そうなるとやっぱし一人で年式特定大会になります。しかしそこでコナンがこんなことを。
「ポルシェ356A。五十年代の代物―」
 などと言っているじゃないすか!絶対に違うだろ。だいたいいつの間に、そんなにポルシェマニアになった気でいんだ?
 ということで彼の証言に矛盾があることを証明しましょう。
@ 全体的にAではなくB以降である。
 356は60年型からバンパーとヘッドライトの位置が上がり、Bに進化します。アニメを見る限りでは、誰がどう見てもB以降のボディをしています。ということで、この時点ですでにコナンの言葉が偽りであったことが分かります。
A 二分割のルーバー。
 Bは62年からそれまでのT−5ボディからT−6に変わります。アニメの356に見られる二分割のエンジンリッドのルーバーは、このモデルがT−6以降のものであることを示しています。なお、T−6ボディでは窓の拡大、フロント・ウィンドーの前にエア・インテーク追加、ボンネットの形がスクエアになるなどの変更があります。
B 平らなホイール・キャップ。
 あとはBの後期かCということになります。CはBのT−6とほぼ同じボディとなります。最も大きな変更が、ドラムからディスク・ブレーキへの変更です。これによってホイール・キャップの出っ張りがなくなったことが、Cの外観での最も大きな特徴です。それでは黒い356はどうでしょう。出っ張りはありません。
 以上のことからコナンの「ポルシェ356A。五十年代の代物―」という言葉は間違いであることが証明できます。正解は「ポルシェ356C。六十年代の代物」です。名探偵工藤もここまでは推理できなかったようです。Cは911と同じ丸いサイド・ミラーが付いているという話もありますが、よく確認が取れていないうえ、交換されやすい部品なので証拠とはしませんでした。
 「名探偵○○○」には356Cのほかに、ビートルも登場します。原作ではちゃんと6V時代の絵になっているのに、アニメではプレス・バンパーが付いて12V風。それなのになぜかホーン・グリルのところでウィンカーが光っています。なにー?博士、あなたってカスタム・ビルダーだったのね(?)どう考えてもあのビートルは、アニメの製作スタッフが勝手なイメージと偏見で作り上げた産物です。
 ジャガーEタイプやRX−7とかも出てくることがありますが、どれも酷い出来となっています。まあ走り屋の漫画ではないのでこうなるのかもしれませんが、中途半端に実車を描こうとして、間違った知識も披露してくれるので困ったものです。(知らない人は騙されるんだろうけど)

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