PORSCHE TOYS


ポルシェ特集 2009/1月号
ヤトミン928を集めまくる


 ヤトミン特集でも大量の928のバリエーションを紹介したが、あれから貴重なモデルなど新バリの発見があった。それらを含めたバリエーションを紹介しつつ、さらに深い点での分類、順序付けをしてみた。
 なおヤトミン版ポルシェ928は、小スケール928の中で最も私が賞賛するモデルである。


Yatming Porsche 928
Yatming Porsche 928 baseplate
Yatming Porsche 928 rear end
香港製
 初期のヤトミンは香港製。私が所有する中で最古のヤトミン928であり、かなり初期のモデルと思われる。初期のモデルは非常に美しいプロポーションであり、出来もいい。リア部分にはポルシェの文字が入っている。この頃には車名がしっかりとシャーシに書かれており、上から「Yatming」「NO.1034」「PORSCHE 928」「MADE IN HONG KONG」という刻印が入っている。さらに初期ヤトミンの特徴として、6ドットホイールのメッキ部分の面積が大きい(以降のモデルと比較)。このタンポパターンも比較的初期に見られるもので、パッケージの絵としても書かれている。

Yatming Porsche 928
Yatming Porsche 928 baseplate
Yatming Porsche 928 rear end
試作品
 こちらは一般に売られたものではなく、工場で作られた試作品。その証拠としてシャーシの刻印が全て消された上で、「CHINA」とだけ打たれている。928の初生産モデルというわけではなく、カラーテストか、展示会向けに作られたものだ。内外装の色のマッチングが、実車と近い雰囲気を出している。ホイールのメッキ部分が小さくなっており、上の香港製より後のものであることが推測される。これを売ってもらったコレクター(P氏)によると、金色のラインが入るのが正しいバージョンで、ノータンポの方はエラーであるらしい。

Yatming Porsche 928
Yatming Porsche 928 baseplate
Yatming Porsche 928 rear end
タイ製に移行
 香港製と同じカラーリングだが、生産国がタイになった。また訴訟を避ける為かシャーシの車名が消された。だが消し線が細いので読もうと思えば読める上に、リア部分のポルシェの文字もそのままになっている。シャーシの刻印以外は上の試作品と同じ仕様であり、同時期のものと思われる。茶色のモデルが二台並んでいるが、ボディと窓の色の濃さが微妙に違う。右の方がボディの色も窓の青色も濃いように見える。

Yatming Porsche 928
Yatming Porsche 928 baseplate
Yatming Porsche 928 rear end
PORSCHEが消える
 リアのポルシェという文字のモールドが消えた。さらに新しいタンポが採用され、そのフォルム以外にはこれがポルシェ928であることを示す表示はなくなった。タンポはラリー風のものと、スプレーを吹きつけたような模様のものの二種類で、このパターンのものが非常に多く出回っている。34という数字は品番から来ている。タマ数が多いだけに見落としがちだが、このホイールが角張ったタイプが古いものなので要チェックだ。

Yatming Porsche 928
Yatming Porsche 928
Yatming Porsche 928 baseplate
Yatming Porsche 928 rear end
スクエアからラウンドに
 カラーリングも同じなので、一つ上のバージョンとよく似ているが、ホイールが変わった。タイヤの縁が角張っていたのが、丸みを帯びたデザインになった。このラウンドタイプへの移行が、ヤトミンを新旧に分ける一つのラインとなっている。全く同じ仕様でホイールだけ違うというバリが大量発生しており、過渡期には二種類のホイールが混在していた可能性がある。二台の白いモデルは窓の色の濃さが違う。四台の茶色いモデルも、左から右に行くにしたがって窓の色が濃くなっている。よく見るとボディの色も微妙に違う。

Yatming Porsche 928
Yatming Porsche 928 baseplate
Yatming Porsche 928 rear end
中国製に移行
 今度はタイから中国製になった。シャーシがリニューアルされてヤトミンの名前すら入らず、ただ「CHINA」とだけ打たれている。この頃になるとボディの型が劣化してきているのが分かる。中国製ではノータンポのモデルも入手した。タンポありの二台は、言うまでもないが窓の濃さが違う。

Yatming Porsche 928
Yatming Porsche 928 baseplate
Yatming Porsche 928 rear end
"MADE IN" CHINA
 シャーシの刻印で「CHINA」の上に「MADE IN」が追加された。それ以外は色も形も一つ上のバージョンと同じである。こちらの方が後だと判断したのは、次の世代とシャーシの刻印が同じだからである。

Yatming Porsche 928
Yatming Porsche 928 baseplate
Yatming Porsche 928 rear end
ワイドホイール
 ホイールが6ドットから、ファン模様のワイドタイプに変わった。ホイール以外は特に変わらず、タンポも基本的に同じデザインが使われている。スプレー柄はサイドにもプリントされるようになり、なぜかここに来て「PORSCHE」という文字が堂々と追加された。疲れてきた金型はここでリファインされたようだ。ピンクの二台はボディ色が微妙に違う上に、タンポの濃さが違う。

Yatming Porsche 928
Yatming Porsche 928 baseplate
Yatming Porsche 928 rear end
現代風に
 これが今のところ最新のバージョン。一つ上のバージョンから十年は経っている。担当者が変わったのか、雰囲気がガラリと変わった。シャーシは今までのザラザラ仕上げではなく、フラットになった。そして品番の刻印が復活した。塗装のせいか、それとも金型のせいか細かいモールドは完全に埋まっている。タンポも一新されたが、やはり34という数字が使われた。

Yatming Porsche Cayman S
これからのヤトミン
 このケイマンは去年の暮れに手に入れたヤトミンの新作である。品番は1222が与えられ、ポルシェの認可の元作られていることがシャーシの刻印で分かる。サイズは非常にコンパクトだ。去年このような新作が続々とネット上で紹介され、このメーカーの存続(とさらなる躍進)を確認することになった。もう一つのポルシェの新作として997ターボもすでに登場している。993やボクスターなどの登場で10XX番台を埋めてから十年ほどのブランクがあったが、こうしてこれからも続いていって欲しいものである。

 ヤトミンの928は特にお気に入りのモデルなので、同じカラーでも見つけたら買い集めてきました。相当数ダブりを保有していると思っていましたが、この記事のために全部引っ張り出してチェックしたところ、完全なダブりは三台しかありませんでした。しかもその全てがワイドホイールになったモデルで、6ドットホイールの方は微妙な色の違いなどがあって一つも同じ物がなかったのは驚きです。
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