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信沢 保の
PORSCHE 特集
のページ
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特集では、メインのページだけでは紹介しきれないことを、解説していきます。
2007/3月号
謎のTOY CARコレクション part3
そろそろネタもなくなってきた等とずいぶん前から言ってきたが、特集開始から今まで欠番は一つもない。そして今月もなんとか話のネタを見つけることができた。ワイキキさんとのトレードですばらしいポルシェのミニカーを頂いて少し発見があったので、謎のTOY CARコレクション第3弾ということにしよう。小スケールポルシェの新しい研究結果と、前の研究も記録のためにここに書き残しておく。
ターボか。カレラか。
Summer - 911 Turbo
現在でも最近の製品が手に入るサマーの911。今までは930ターボだと思っていたし、これのシャーシを見てもポルシェターボと書いてある。しかしもっと早くに気が付くべきだった。サマーの出来がユルすぎてよく分からなかったが、今回より古い物を手に入れて、これが911カレラRSではないかということに気付いた。まず古い製品ではフロントグリルの造形が詳しい。これはインタークーラーを表しているのではないか。最近の製品ではただの縦棒になっているので気にしたことはなかった。さらに決定的なのはリアウィングである。先月の特集でも触れたが、911のリアウィングはターボ用とノンターボ用、カレラRS用で全て異なっている。カレラRS用は車体よりも後ろに長く伸びている。トミカの930ターボと比較するとよく分かる。サマーはトミカよりも長く、後端が跳ね上がっている。これはカレラRSの特徴だ。このことに早く気が付いていれば良かったのだが、僕がサマーを侮っていたのが悪い。ちなみにこれは74年型である(これが京商の73カレラと一年違いとは)。これはサマー特集の時に、959だと思っていた物が961だと判明した瞬間以来の大発見だ。なぜなら、この車はまだ誰も出していないと思っていたからである。
結論:1974年型911カレラRS3.0。シャーシのターボは間違い。先月の特集に出せば良かった。
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934のファーストワンは数十年前に存在
Lintoy - 930 Turbo
京商で934が出たのが去年。934としてリリースされた934はそれが初めてだった。しかしその数十年前に、930ターボとして発売されたミニカーの中にこのリントイ版があった。ネット上で最初に見た時から怪しいと思っていたが、手にしてみるとやっぱり934だった。シャーシには930ターボと書いてある。しかしそのオーバーフェンダーは明らかに普通の930とは違う。というか、後ろのフェンダーには明らかに拡大した分の繋ぎ目が再現されている。さらにより低くなったフロントスポイラーは、形は934ではないがそれを意識した作りになっている。と、この辺までは手に入れる前から分かっていたが、もう一つリアウィングにも特徴を見つけた。934用のリアウィングもまた他のどの車種とも違う物が使われている。大きさ的には930ターボ以上、カレラRS以下といったところか。後端の跳ね上げはあるが、ボディ寸法からははみ出していない。京商の934と比較して見ると、同じウィングであることが分かる。これでフロントスポイラーの形状以外は全く以って934の特徴を持っていることになった。シャーシの延長で補われたフロント部分の造形まで文句を付けるのは時代的に無茶なので、リントイの930は実は934だった、というのが結論。
結論:934。
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911カレラRSRたー……あれ?
Tomica - 911 Turbo
トミカダッシュというプルバックモーター付きの911ターボ。僕のリストでは911カレラRSRターボ(下画像)という分類にしていた。リアクォーターウィンドウやリアフェンダー、フラットなバンパーなどはRSRターボの特徴と一致している。しかし手に入れたトミカを見ると、リアウィングが全然違った。普通のホエールテール風スポイラーが付いている。調べてみると、一番最初にトミカダッシュが出たときにはRSRターボと同じ形のウィングが付いていたらしい。ただしウィングパーツと一体のV8エンジン付きだった。HWに影響されてエンジン飛び出し仕様だったのが、後に改められてV8なしに変更されたようだ。その時にポルシェは普通のウィングになってしまったのだ。という訳でまた面倒なことになった。ホエールテールになったので74年の911カレラRSR3.0と解釈しようかと思ったが、横の窓を埋めて三角形の通気口を作るという手法がRSRターボを連想させてしょうがない。しかしバンパーの形は、出荷時のRSR3.0とは違っているものの、上面が平らになっている点はRSR3.0に近い。実際にRSR3.0をこのようなフラットなバンパーに改造した車両もあった。ちなみにRSRターボは74年のRSR3.0から改造して作られた物で、四台存在した。レースシーズンでは75年のようだ。
結論:一応1974年型911カレラRSR3.0ということにするが、声を大にしては言わない。ウィングパーツ変更前はRSRターボ。
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ヤトミン七不思議、第五の窓
Yatming - 911 Targa
ヤトミンで長い間謎とされてきたのが、911タルガのロールバーに片方だけ開いた謎の窓である。どうしてこんな所に、しかも左側だけに窓を付けてしまったのか。これを作った時のヤトミンの人たちは何を考えていたのか不思議だったが、HIRO620さんの情報提供にによりその理由が分かった。下の画像はオークションの1/43のコーギーの911タルガである。ロールバーを見るとヤトミンと同じように穴が開いている(!)。ウィンカー周りの造形を見ても、このコーギーがヤトミンの元ネタになっていると見て間違いないだろう。それならば今度は、なぜコーギーにはこんな穴が開いているのかが問題になる。答えはスピーカー部品の取り付け穴だった。これで全ての納得がいった。ヤトミンはスピーカーが外れたコーギーをそのままサイズダウンしたらしい。ちなみにリントイとプレイアートの911タルガも似たような形をしている。プレイアートがヤトミンの元ネタかと思っていたが、この辺の小スケールは全部コーギーが元になってるんじゃないだろうか。当然だがプレイアートとリントイに穴は開いていない。
結論:ヤトミンはそんなによく考えてませんでした。
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ヤトミン新たな謎
Yatming - 910
ヤトミンの多くの車種は最近の製品が存在していて中古で探して買うことができる。しかし初期にしか作られずにレアになっている車種も多くある。その一つがこの910だ。実車のデビューは1967年。この年代のレースカーはミニカーも珍しいので手に入ると非常に嬉しい。910のミニカーはマッチボックスやジルメックスなど他にもあるが、ヤトミンには垂直フィンが付いている。実車でこれが付いている910は見たことがない。この頃レース界では空気抵抗を減らすだけでなく、ダウンフォースを得るために車に羽を付け始めていた。ポルシェでは908(910より後の登場)にリアウィングが付いた。このようなリアフェンダー上の垂直フィンは1971年頃の908/03や917Kに見られるが、それより数年前の910に付いていたかどうかはちょっと怪しい。しかしプライベート・チームの車ということも考えられるし、もし実在の車なら僕にはちょっとした発見だ。ヤトミンが自分で考えてオリジナルの羽を付けるなんてことをするだろうか。ヤトミンには911タルガの例もあるので、910にも原型になったなんらかの物が存在する可能性がある。でも今のところは全く謎のままである。
結論:分かりません。
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やっぱり今回もレースカー系に謎が集中した。中でも大きな発見はサマーだった。これは紛れもない74カレラだった。サマーはかなりの金型があるが、意表を突いた車種も結構あって目を離せない存在だ。トミカの方は同年型のRSRということにしたが、厄介な物を作ってくれたというのが正直なところ。紹介したミニカーで何か見解のある方は掲示板へどうぞ。ヤトミンの910についての意見は大募集。

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