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信沢 保の PORSCHE 特集 のページ |
| 1976年式1200LSE - Tomica |

| トミカのビートルは箱に1200LSEと書かれており、とても珍しいモデル。76年モデルイヤーの後半、76年の1月から7月に(少なくとも日本では)存在したのがLSE。75年を最後に1303がなくなったことでビートルは1200のみになり、77年から1200LSが1200LEになったが、LSEという中間のモデルが存在したらしい。76年からは1200でも三日月型の通気口が付いたが、リアフードにはスリットは入らないままだった。しかし日本仕様ではオプションの1600エンジンが標準となり、リアフードには4列のスリットが入るはず。トミカでは前後フードのスリットは省略されているが、外車シリーズでもビートルはお粗末な出来ではなかろうか。Lというのはパート1でも書いたが豪華版のことで、Sは1600エンジンが載っていることを意味している。Eが付くのは基本的にインジェクション車(それまではキャブレター)で、触媒がついたのでマフラーはそれまでの二本から一本出しになった。トミカでもシャーシを見ると、マフラーは一本になっている。インジェクション車には1600エンジンしかないので、77年からLEに名前が変わった。 |
| 1975〜1980年式1303S Cabriolet - Tomica |

| トミカのビートル・カブリオはセダンのシャーシを流用している。シャーシにはただフォルクスワーゲンとだけ書かれているが、この車の元々の名前はビートルでもタイプ1でもなく、フォルクスワーゲンだったことを考えれば別に間違っていない。トミカは単なるセダンのオープン版ではなく、車種は1303になった。そのためフロントフードがセダン版と異なっている。セダンと同様にフロントフェンダーの後ろに小さい窪みがあるが、これはヤナセ(日本でのディーラー)が付けていたちょうちん型のウィンカーを表している。ただシャーシ共通なためにマフラーが一本出しになっているのはトミーのミス。リアフードにスリットがないのもおかしい。違和感は少ないが、フロントの窓の前のスリットも省略されている。箱には1303Sと書いてあるのでそういうことにする。 |
| 1973〜74年式 - Tomica |

| これはパワートミカだが、それまでのトミカダッシュと基本的に同じ金型。モーターもフリクションではなく、プルバックになっている。パッと見た感じ、プレスバンパーにビックテールの高年式。ウィンカーがバンパー内にあるようにも見えるけど、フェンダー上に確かにウィンカーがあるので73〜74のモデル。71年にストラットの1302が出てからトーションバーは1300と1200の2種類となる。1300では73年からビッグテールが付くが、1200では74年からだった。更に74年で1200もようやくシングルバンパーからプレスバンパーに進化した。73年の1300、または74年の1300、1200であるとしてもいいが、1200なら三日月型通気口とリアフードのスリットがないのが説明できる(それでも三日月型の跡はあるはずだが)。ただ、変な突起があるリアフードにどれだけの忠実さを求められるのかが微妙な所。三日月が省略されるのはシクでもあった。関係あるか分からないが、トミカはレギュラーラインでもダンディでも1200をモデル化している(1200なのはモデル名だけで実際は1600だけど)。 |
| 1975年式1303(S) - Tomica |

| こちらがパワートミカ用の新規金型。はっきりとちょうちん型マーカーが確認できる。こうなると年式特定も簡単で、75年の1303に決まり。が、しかしちょっと困ったことに、シャーシには1303Sと書いてあるのに、リアフードにはVW1303という文字がモールドされている。本当ならシャーシに書いてある車名よりもボディの情報で判断したい所だが、Sが抜けただけで車名を否定するのも気が引ける。ところでこのビートルストライプは日本では馴染み深いステッカーで、特に高年式車によく似合う(という恐らく刷り込み)。70年代にオプションであったらしいが、日本以外ではあまり見かけない?という話を聞いた。パターン自体は限定モデルのジーンズビートルで「jeans」という文字と共に使われているので一応世界的だが、「beetle」ではどうだろうか。確かにこの特集でもビートルストライプを付けているのは両方とも日本のトミカだが。 |
| 1973〜78年式 - Unknown |

| 円の中にMADE IN CHINAと書かれていることから通称サークルチャイナ・マル中と呼んでいるメーカー不明品。家で見つけるまで存在を忘れていた。トミカのコピーらしいが、こちらには親切な車名表示はない。トミカと同じということなのでビッグテールということにして、73〜78年までと幅広く解釈する。揚げ足を取って解釈するなら、三日月とリアフードのスリットがないことから74〜75年の1200であるとする。 |
| 1975〜80年式1303(S) Cabriolet - Welly |

| トミカのコピーに関してはかなり忠実なウェリーで、これもサイドマーカーまで完璧にトミカを再現している。ということでこれはトミカ版と同じ年式であると言える。一方でウェリーはトミカ版ゴルフ1をゴルフ2に変身させていたりもする。 |
| 1972年式1302 - Majorette |

| かなり古い金型ながら、まだスーパーに並んでいるマジョレットの1302。実車が新発売の頃に出たもので、ストラット・ビートルの3インチミニカーで第一号かもしれない。モールやワーゲンマークまで全てモールドで表現していて、年式特定に優しいディテールを持っている。でも1302はリアフードのスリットですぐに71と72を区別できる。スリットが2列なら71で、4列なら72だ。 |
| 1953〜57年式 - Hot Wheels |

| かなりコンパクトなミニカーで、アメリカでのビートルの小ささが表れている。アメリカではビートルのことをバグと呼んでおり、カブトムシではなくテントウムシのイメージが強い。水玉模様のビートルのミニカーなどはそのイメージから作られるのだろう。1988年の金型で、時代を反映してモールレスのキャルルックなビートル。横の窓がワンピースじゃないのがHWだと意外だ。後ろの窓がオーバルなのは53から57まで。56年でマフラーが一本から二本になるが、HWはマフラーが改造されているようなので参考にならない。さらに56年にはアメリカ仕様でバンパーがシングルからダブルになった。が、ヨーロッパではシングルのままなので、これをどう判断するかが微妙なところ。とりあえず幅広く53〜57までとする。 |
| 1953〜57年式Cabriolet - Hot Wheels |

| 最近クラシック・シリーズで登場したオープン版。セダン版の金型から作られているが、折り畳んだ幌のボリュームが少なすぎる。この塗り分け方はカブリオに実際にあったもの(こんな色はなかった)だが、80年代から90年代に流行ったカラーリングのノリのような気がする。屋根が切り取られたことで、スプリット・カブリオの可能性が出てきた。この場合ダッシュボードで判別できるが、オープン化でダッシュボードの形状が多少作られているもののかなり微妙な形なのでどちらとも言えず。ちなみにスプリット・ダッシュやオーバル・ダッシュという呼び方はするが、ダッシュボードの形状変更は窓のオーバル化よりも何ヶ月か早くスプリットの時代に行われていた(52モデルの途中から新ダッシュボードに)。ここでリアフードのハンドルに注目する。HWはハンドルが水平を向いているようだが、これはオーバルになってからの変更と思われる。スプリットではL字型ハンドルが縦に付いていた。というわけでオーバル時代のカブリオであるとして年式はセダン版と同じである。どの年式でもカブリオにはリアフードにスリットが入るはずだが、マテルは忘れていたようだ。 |
| 1967年式 - Hongwell |

| 最初の頃のホンウェルの金型。ビンテージな雰囲気がぷんぷん出ているが、これは67。ヨーロッパ仕様の6V67である。シングルバンパーなのがヨーロッパの雰囲気を醸し出している。しかもピラーが太くて67よりも古い年式のような印象を受ける。リアウィンドウ下のルーバーにはトリムパーツが付けられているようだ。リアバンパーのオーバーライダーの横に付いている小さな突起は後付けのバックランプか何かだと思われる。サイドステップがシルバーに塗られているが、67までの年式ではボディ色に合わせてサイドステップのラバー部分の色もコーディネートされていた。68からは全て黒になる。ホーングリル部分がウィンカーのようにオレンジに塗られているが、これは間違い。 |
| 1967年式Cabriolet - Hongwell |

| 窓枠の形が丸まってるのが間抜けな感じだが、このメーカーの1/43はもっと間抜けな出来なのでこれはマシな方だ。実際の窓枠はもっと角のある形をしている。年式はセダン版と同じく67だが、おかしなことにカブリオにはないはずのルーバーがリアフード真上に付いている。そしてリアフードにあるはずのスリットはないようだ。HWと同じで単純に屋根を切ればカブリオになる訳じゃないというのが良く分かった。これはむしろセダンをカブリオに改造した車両と解釈した方が納得がいくかもしれない。 |
| 1972年式1302 - Hongwell |

| 67と入れ替わるように登場した新金型がこれ。デラックスバスも同じ頃新金型になったが、そちらは年式が古くなった。1/72にしては67が大きすぎたのか、1302は一回り小振りになった。モデル考証がまともになり、ホイールキャップがメッキになった。ホイールがシルバーなのも正しい。リアのエンブレムが読み取れないが、Sの文字はなさそうなので普通の1302とする。リアフードのスリットから72であるといえる。サイドステップは黒のはずだが相変わらずシルバーのまま。ステップの横にはメッキモールが付くためシルバーの要素が全くないわけではないが、若干違和感がある。三日月型通気口の表現もいまいちだが、スリット部分を丸ごと窪ませて線をプリントしているようなやり方なので仕方がない。シートのヘッドレストがないのはヨーロッパ仕様だろうか。 |
| 1971年式1302 Cabriolet - Hongwell |

| セダン版のカブリオでモデルは同じ。三角窓も付いて67の時よりも窓枠の形は良くなった。しかし今度は窓枠がボディ色ではなくなってしまった。ビンテージな形のハンドルはセダン版と同じだが、このタイプは71年までのハンドルである。72年では4スポーク型になっている。セダン版ではリアフードの特徴から72と判断せざるを得ないが、カブリオでは71年でも72年と同様のリアフードを持っている。よってハンドルからこれは71年であると言える。 |
| 1967年式 - Dickie Simba |

| タイヤが回って一応ミニカーだが、プラスチック製でキーライトになっている。マグネット版もある。これ自体が元々ハービー用に作られたビートルなのかは不明だが、ハービー仕様しか確認していない。2005年の5作目公開のときに劇場で配られた。ハービーの年式設定は63年だが、それで納得しては思考停止もいいところ。映画の裏では色々な年式のビートルを63年仕様にする努力が行われていた(63だけ集めるのが困難なため)。結論を言えば、リアフードの形から67と分かる。12Vか6Vかはよく分からないが、ヘッドライトにアイブローが付いているようだ。ちなみにハービーの5作目では、ラグトップ部分にも続いていたストライプが消えた。ディッキーはラグトップ部分は塗り。もしハービー仕様のミニカーを作りたければ、マッチボックスのラグトップ版62ビートルをベースにすればいい。 |
![]() | パート1とパート2で取り上げたミニカーのサイズ比較。1/72の右上3台はさすがに小さめ。これ以外にも3インチのビートルはまだまだたくさんある。 |