![]() |
信沢 保の PORSCHE 特集 のページ |
![]() 924 - Hot Wheels |
![]() 924 - Hot Wheels |
![]() 924 - Majorette #247A |
ミニカー化が期待される924たち![]() 1979 924 Turbo ![]() 1980 924 Carrera GT ![]() 1980 924 Carrera GTP ![]() 1981 924 Carrera GTS ![]() 1981 924 Carrera GTR ![]() 1981 924 Carrera GTP |
924 VWポルシェと呼ばれた914が生産終了となり、1976年にその後を継ぐ形で924が登場した。ミッドシップ・エンジンの2シーターだった914は商業的に失敗したが、924ではFRの2+2シートとなって居住性が確保された。できる限りVWアウディのパーツを利用した第二のVWポルシェとも言うべき車で、生産もアウディに任された。しかしこのことによって924は再び他社製ポルシェのレッテルを貼られてしまった。リリースされたミニカーはホットウィールとマジョレット、あまり知られていないがホットウィールに似たララミというミニカーくらいだった。現在実際に入手しようとするとマジョレットしか選択肢がない。しかし1977年に発表された928はトミカ、ホットウィール、マッチボックスなどを始めメジャーメーカーでのミニカー化が相次ぎ、相乗効果でマイナーメーカーでも多くの928のミニカーが作られることになった。 なぜこのようなことになったかというと、924はエンジンもアウディをベースにした廉価版スポーツであり、928は911よりも上を狙った高級ラグジュアリー・ツーリングという位置付けがされていたからである。優先してミニカーになるのは(特にスポーツカーにおいては)上級モデルなのが常である。地味な車はミニカーにはならない。でも924はそんなに地味な存在なのだろうか。 1978年、車種が増えたことで911からカレラというモデルが消え、911SCと911ターボの二本立てになった。特に変化のない928に対して924はターボ搭載モデルが登場する。カレラという名前は928ターボに付けるために取って置いたものだが、その計画がなくなり924カレラGTが924ターボに続いて発表された。カレラは常にポルシェのトップモデルに付けられる名称であったから、この時代のトップは924なのである。しかしこうなってもミニカーメーカーの方々は924を無視していた。 まだまだ924の活躍は続く。1980年のルマンには3台の924カレラGTP(シャーシナンバー924-002〜004)がワークスで出場し、全て完走を果たした。ドイツ人ドライバーによる924-004は総合6位、クラス3位という結果を残した。1981年には924-004と新造の924-006がルマンで再び完走を果たした。カーナンバー1の924-006は総合7位、クラス優勝を果たしている。さらにプライベートでの924カレラの出場も数台あった。 しかしどちらも他に出場していたポルシェに先を越されていて若干影が薄かった感はある。81年はワークスの936が優勝した年でもあるので、一層924の注目度は薄れてしまった。それでもアウディベースのエンジンでここまでやったのだから十分偉い。しかしこの924カレラは誰もミニカーにしなかった。ポリスティルにそれっぽい924レーサーが存在するが、レアな上実車のボディシェルとは全然違う物になっている。今となってはこの年代の車をミニカーにするようなメーカーは少数派である。京商が出してくれるのではないかという淡い期待も、ポルシェ・パート2の発表で裏切られた。 陰に隠れて924-005という別のプロトタイプも作られていた。そのエンジンは928のブロックを半分にして利用したもので、後の944のプロトタイプと呼べる物だった。 |
![]() 944 - Yatming #1089 |
![]() 944 Turbo - Matchbox |
![]() 944 Turbo - Road Champs |
![]() 1986 944 Turbo Cup ![]() 1989 944 S2 Cabriolet |
944 発表は1981年の秋だった。実際の販売は1983年型よりとなった。928のエンジンをベースにした直4エンジンで、今度は純ポルシェ製ポルシェとなった。レースで活躍した924カレラがイメージされるフェンダーの膨らみによって、印象がだいぶ変わった。が、ミニカーのメジャーメーカーからは完全に無視され、ミニカーになったのはヤトミンのみ。しかし今度は状況が少し変わってくる。 85年型より944にもターボモデルが登場した。この時マッチボックスが944ターボをリリース。そしてマイナーメーカーながらも、ロードチャンプから時を同じくして944ターボが登場した(ターボカップカーを模しているのかもしれない)。さらに何を思ったか、サマーがお得意のチープな作風で944を送り込んできた。しかもドア開閉モデルも含めて4種類もの金型を944のために作ったのだ。#8804はロードチャンプのコピーかと思ったが、全く違う金型だった。ドア開閉944は入手していないので検証できず。このサマーをコピーする他のマイナーメーカーもあり、多くの944が作られた。 89年型で自然吸気モデルも944S2に進化して、ターボと同じフラットなバンパーを付けた。現在では京商ポルシェ・パート2で944S2のリリースが決まっている。さらにオートアートからは944S2と944ターボがすでに予告されており、もう944が不遇とは言えないような喜ばしい状況になっている。贅沢を言うなら924にはなかったカブリオのミニカーが出てくれれば文句はない。 |
![]() 944 Turbo - Summer #8804 |
![]() 944 Turbo - Summer #9238 |
![]() 944 Turbo - Summer #9137 |
![]() 944 Turbo - Imperial #TC-9323 |
![]() 944 Turbo - Imperial #TC-9323 |
![]() 944 Turbo - Imperial #TC8821 |
![]() 944 Turbo - Gingell #745 |
![]() 968 Cabriolet - Matchbox |
![]() 968 Cabriolet - Matchbox |
![]() 1992 968 ![]() 1993 968 Turbo S |
968 グロテスクになっていく928に対して、924系の進化はスマートではっきりしている。1992年に944は968に進化した。ボディラインは944と928を合わせた感じで、ネーミングも928を彷彿とさせる。最初からクーペとカブリオが用意されていた。実は924系で最も悲惨なのがこの968で、ミニカーは全くリリースされていないと言って差し支えない。唯一マッチボックスの、オープンとハードトップをスイッチできるシリーズで968カブリオが存在する。物が物なのでレギュラーではリリースされず、今では入手困難となっている。画像はオランダ人コレクターのChristian de Lang氏に添付メールしてもらったもの。 ターボモデルは944までと違い、ターボRSとターボSの限定モデルとなった。2シーターになったクラブスポーツ仕様とかもあるが、とにかく誰も968をミニカーにしなかった。同時期の964や928も全然ミニカーにならないという、ミニカー不況の時代だったという要因もある。しかも京商ポルシェ・パート2では944がラインナップに入ったので、968はまたミニカー化のチャンスを失った。京商がやってくれなければ、他に誰がやるのだろうか。 |
|
こうして見ると一見多くの924系ミニカーがあるように見える。しかし入手の容易さから言えば、マジョレットの924、ヤトミンの944、サマーなどチープ系の944などが普通に手に入れられる範囲だろう。ホットウィールの924やマッチボックスの944などは珍しい部類に入るミニカーだし、ロードチャンプなんかは滅多にお目にかかれない。ヤトミンの944も最近全く見かけないし、案外入手難?944はこれから京商、オートアートが出ることで身近になると思うが、やはり924や968のトミカサイズがもっと欲しいところ。 924は928と違ってターボもカレラもあるし、ルマンやラリーにも出場してるし、944からはカブリオもあるし944ターボカップもある。今こそ928よりも924系に着目するべきだ。924を通っぽく語るのが今年のトレンドになるに違いない。 |
