PORSCHE
信沢 保の
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特集では、メインのページだけでは紹介しきれないことを、解説していきます。


2006/8月号
LET'S ENジョイシティ特集

 ホンウェルの登場で1/72スケールのミニカーは一気にメジャーになった。ホンウェルの高い品質によって、少し小さめながらトミカサイズ・コレクターを取り込めたのが大きい。1/72ミニカーの世界では別パーツのライトや、実車と同じホイールが付くのが常識になっている。今回紹介するのは1/72に参入してきたメーカー、ジョイシティ(Joy City)。主にオートマックス(AUTOMAXX)というブランド名で売られている。細かい作りでホンウェルのような雰囲気を醸し出すが、品質には結構ばらつきがある。

AUTOMAXX 9 Pack
AUTOMAXX 9 Pack
 ポルシェ・ダイキャストコレクションと銘打たれてトイザらスで売られたオートマックスの9台セット。かなり安かった。ボクスターと996はターボ、カブリオ、GT3がカラバリを付けて入っている。これだけでジョイシティのポルシェが結構揃うが、新型ライト以降の新しい車種しか出ていないのが分かる。ジョイシティには旧車のラインナップはないようだ。他はドイツ車や日本車などリアルトイに近い車種選択。ポルシェセットの前はBMWセットが並んでいた。

Boxster S
Boxster
 小スケールではかなり既出な車種だが、1/72ではホンウェルが出していないので多少ありがたみがある。3台とも9台セットに含まれていた物で、ボクスターだけ3色のカラバリが入っていた(他の車種は2色ずつ)。しかもよくよく見るとフロントのエアインテークが中央にもあり、マフラーが2本出しなのでSである。リアルXのボクスターSと被るけど、向こうはハードトップだからまあいいか。幌屋根のカバーも、シートのヘッドに合わせて膨らんだ形状で、他の小スケールミニカーでは見られない仕様になっている。ヘッドライトがクリアパーツで、テールは塗装。エンブレムなどのタンポがされるが、口の墨入れはなし。窓枠は全部黒塗り。色違いに赤も存在する。

911 Carrera Cabriolet (996)
996 Carrera Cabriolet
 こちらの2台も9台セットから。パッケージではなぜかカレラ4と書かれているが、エンブレムがCarreraになってるし、シャーシの表記もカレラなので普通の911カレラであるということにする。というわけでホンウェルともろ被り。作りはボクスターと全く同じ感じ。ミラーが細いので折れそう。ヘッドライトのウィンカー部分が塗られていないのでちょっと気になるかも。幌屋根のカバーは赤の方は艶消しの黒で塗られるが、黒の方は手抜きでボディ色の艶あり黒のまま。他にシルバーのバリエーションもある。

911 GT3 (996)
996 GT3
 996GT3も結構見かけるが、このタイプはジョイシティとオートアート(リリースされてる?)のみ。上2車種とは違うメッシュのホイールが用意されている。結構いい感じにできてる。赤と紫が9台セットの物で、シルバーは中古で見つけた物。セット品と違い、ウィンドウに窓枠が塗られている。また後ろのGT3のロゴと前後バンパーのナンバープレートがタンポ印刷され、フロントのエアインテークも墨入れされている。状態が悪いが、塗装の質がセット品よりもいいように見える。シルバーだからかもしれないけど。初期の製品なのか、それとも最近質が上がったのかどっちだろうか。恐らくライトはボクスター、996カブリオともに非共通。他のカラバリは黒。

911 Turbo (996)
996 Turbo
 これはヤトミンと被る。黄色とシルバーっていうのもヤトミンと同じ。でも、一つのメーカーで996を3種とボクスター出すって言うのは面白い。シルバーと黄色が9台セットの物。紫とパトカーはトレードで手に入れた物。ホイールがちょっと手抜き。ターボは固体差なく車高が丁度良く決まっている。この996ターボは他の車種と比べて結構よく出来ている。紫はたぶん3台セットの1台と思われる(3台パックのトレーに入って届いたから)。パトカーは青のPOLICEと緑のPOLIZEI仕様。パトライトが無地なのが物足りない。カラバリは他に黒がある。

Cayenne Turbo
Cayenne
Cayenne
 1/72でも各メーカーが出しているカイエン。ジョイシティはヘッドライトがクリアパーツでも、テールは塗りというのが基本方針らしい。形は悪くないが、リアが下がり気味。フロントの大きく開いたエアインテークはちゃんと黒で塗られ、ナンバープレートが前後に付く。カイエンともなるとさすがにピラーはボディに付くが、窓枠は塗られていない。ボート付きの物をトレードで入手。結構大きいボートを引っ張ってる。色が微妙だけど、黒もでているよう。

Joycity VS Hongwell - 911 Carrera Cabriolet (996)
996 Cabriolet
 ボディプロポーションについてはどちらも異なった解釈で、どちらも微妙に形が崩れている。どちらかというとホンウェルの方が上か。バンパーのエアインテークの再現はジョイシティのいいが、墨入れしていれば完全にホンウェルを越えると思う。サイドミラーはジョイシティの方が細かい。ライトはホンウェルは前後共にクリアパーツ使用。内装は明らかにホンウェルの方がシャープな出来で、ジョイシティはゆるめ。窓はどちらも窓枠ごと別パーツだが、窓枠がボディ色で塗られているかどうかが印象を決める大きなポイントとなっている。サイドマーカーはジョイシティはモールドのみで、ホンウェルはオレンジのタンポ印刷のみだが位置がずれているのがほとんど。内装同様にホイールの出来もホンウェルの方がいいが、車高が高めになっているのが多いのが難点。

Joycity VS Yatming - 911 Turbo (996)
996 Turbo
 一見して窓枠やエアインテークが黒く塗られているヤトミンの方が高級感が出ている。ジョイシティはそういう細かい部分の配慮が足りない。塗装はヤトミンは厚すぎて形が埋まり気味。ジョイシティは薄くて地が見えているが、モールドの薄い線がはっきり出ている。エアインテークも塗装はされていないが、スリットはジョイシティの方が細かくできている。ライトのフィット感もジョイシティの方が上だ。フロント部分だけなら、ヤトミンに勝っていると思う。ボディ後半も悪くないが、窓に手が加えられていないのでどうしてもチープに見える。ホイールはやはりジョイシティが劣る。あと、リアバンパーの両サイドにヒゲがないのが痛い。ヤトミン版はウィングが二重になったちょっと特殊なバージョン。

 まだ出たてのメーカーなので、ジョイシティの知名度はまだ低い。トイザらスの9台セットの他にはトラックとセットになった物や、100円ショップでニューミニが売られたが、あまり注目は浴びなかった。ポルシェだけとかミニだけでなく、もっと他の車種も投入してシングルを売ったら集める人も出てくるだろうね。

Joy City Industries Limited
公式サイト。1/60もあるけど、大きい働く車のみ。他のスケールも基本的に1/72と同じ車種のよう。

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