PORSCHE
信沢 保の
PORSCHE 特集
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特集では、メインのページだけでは紹介しきれないことを、解説していきます。


2006/5月号
ミニカーコレクターにはよくあること


 僕は間違いなくミニカーコレクターである。ポルシェの特に小スケールミニカーにおいてホットである。自分自身を見て、また他のコレクターのサイトを見たり言葉を交わして思ったこと。

☆ブリバリできません
 ブリバリというのは、ホットウィールなどのブリスターパックをバリっと破ってミニカーを取り出すことである。しかしコレクターにおいては、これが出来ないという一般人には理解できない心理が働くことがしばしばある。トミカなど箱で売られている物は一度ミニカーを取り出しても元に戻せるが、ブリスターは一度開封すると二度と元に戻せないからである。販売されたその状態で保存したいのである。でも中のミニカーを手に取りたい。なので二個買いをして、一個は保存用、一個は開封用てな感じにする。いちいち二個買っていたら普通に集める二倍のお金が掛かって不経済に思える。「なんでそんなことするの?ミニカー転売でもするの?」という声が聞こえてきそうだが、やっぱりそうしたいのである。買うミニカー全てを二個ずつ買うわけでもないし、僕の場合はポルシェなら必ず二個買って一個を開封するようにしている。一個しかなければ原則として開封しない。「お金の無駄使い。」確かにそうかもしれないが、ミニカーを集めている時点でそれが無駄使いじゃないということもない。
 最近では積極的にブリバリしようという動きが大きいが、他所は他所、うちはうちである。しかし僕の場合は箱物やルース品でも二個や三個や四個(時には十台以上)買う癖があるので、ブリバリできないことによる不経済性はあまり問題じゃなかったりする。
ブリバリするのは2個買ってから
ブリバリするのは2個買ってから
☆人の肉は大きい
 小学校の時の算数セットの箱には、肉を咥えた犬が川に映った自分の姿を見ている絵が書かれていた。犬は自分の肉より川に映った肉の方が大きいと思い、口を大きく開けてその肉を取ろうとするが、自分が咥えていた肉を落として結局肉を失うという話の一場面である。僕も頻繁にミニカーを買っていて既にかなりのミニカーを持っているが、人のサイトの購入記録を見たりするととても羨ましく思えることがよくある。「どうしてこんなのが買えるんだろう」とか「自分のコレクションにもこれがあれば」と思う。しかしそんなこと言ってたら切りがない。この世の中ミニカーは山ほどあるのに、コレクションの対象となるモデルを全部手に入れるなんて無理である。トミカから出ているポルシェの全バリエーションを集めることだけを考えても、フルコンプリートは到底不可能だ。それよりも振り返って自分のコレクションを見直せば、自分もいいミニカーをたくさん持っていることを確認できる。どれも、自分が好きで買ったりしたものなのだから、買ったら見向きもしないなんて勿体無い。今一度自分が持ってる肉を味わってみては?
 一方でその欲求がコレクションを持続させ、既に持っているミニカーに愛情を注ぐ原動力にもなるのも確かである。だからやっぱり「ああ羨ましい。」
たまには自分のコレクションに見惚れてみる
たまには自分のコレクションに見惚れてみる
☆チープなミニカーですけど
 今ではトミカ以外のミニカーもコレクションの対象となってきたが、そのお陰で「チープ」や「ゆる」という言葉が多く使われるようになった。僕が思うにこの「チープ」という言葉は人によって解釈が大きく異なる。「チープ」の使われ方に疑問を持つことが多々あるからである。サマーや800番台ヤトミンなどをチープと称するのは同意だが、ヤフオクなどの商品説明でプレイアートやマイストなんかをチープミニカーと書かれていると、違うんじゃないかと思うことがよくある。プレイアートは作りもしっかりしてて、シャーシもメタルでチープという雰囲気じゃないし、マイストは実際にチープ(安い)ではあるが、そのフォルムやクオリティは全くチープではない。僕としては一般にチープミニカーとされているヤトミンも、四桁品番の物はチープに分類していない。8ドットの旧ウェリーやSOHBIは微妙な所、トイザラス99円のリアルトイなどはチープどころか神の領域である。マジョレットがチープだと思っている人は自分とは根本的に違うんじゃないかと思える。しかし京商やコナミなど精密な1/64ミニカーが人気な現在では、トミカやホットウィールですらチープと評されることもある。さらに1/43コレクターから言わせれば、小スケールミニカーそのものがチープであると捉えているかもしれない。
 とにかくチープという言葉を使う時にはくれぐれもご注意を。
どれがチープ?
どれがチープ?
☆また後で買えばいいや
 この考えは超デンジャラスである。しかし誰もが一度は思ったことがあるだろう。例えば財布がさびしい時や他にたくさん買い物をしていた時、欲しいような気がするけど迷っている時、こんな場合に「後でいいや」などと考えて帰ってしまうともう後の祭だ。そんな風に後に先送りにして再び店に行ってみると、案の定すでに売れてしまっている。買うのを忘れていて数ヶ月放置した結果そうなることもあるが、翌日さっそく買いに走っても他の人に買われた後だったりする。結局その店にその後一度も行かなかったり、その間に店が潰れて買えなかったなんてこともある。そうして今までに逃した物は一生記憶に残る。1/36ウェリーの3台セットは未だに後悔している。また、「これなら他の店でも買えるだろう」という考えもヤバい。これは旅行先で陥りやすい発想だ。その地の名物よりも、量産品であるミニカーを買うのは抵抗があるかもしれないが、そういう一般常識はさっさと捨てるのが吉である。地元に帰って玩具屋に行っても売ってなかったりする。
 とにかく見つけた時に買う。迷ったら買う。が原則である。どうせ売れないだろうという予測は八割方外れる。
あの時買っていれば今頃ここに……なんてことも
あの時買っていれば今頃ここに……なんてことも
☆ボロボロのミニカーは子供のお気に入り
 僕がとても小さかった時に買ってもらったトミカの911パトカー。買ってもらったときはミント状態でも、どうしても傷だらけのボロボロになってしまう。他のミニカーはバケツに放り込んでいたのにそれはバケツのフタの上に置くようにしていた。なのに今ではジャンク。なぜかというと、その911パトカーが僕のお気に入りだったからである。好きなミニカーほどいつも遊んでいるので、小さな子供がいくら大切にしようとしても状態を維持するには無理がある。当時好きだったトミカのシルバーの930とか、マッチボックスの930のレースカラーとかはみんな今では色剥げまくり。しかし親や兄の教育で、小学生になってミニカーを傷つけないようになっていった。
 小さい頃ミニカーをボロボロにしたことは今更後悔していないし、その後ミニカーをボロボロにすることもなくなったことに(大人になった)寂しさを感じるわけでもない。要は塗装がハゲハゲのミニカーを手に入れたら、「子供のお気に入りだったんだねー」とか言って和んでいればいいのである。子供のお気に入りではなくなったからフリマやリサイクルショップにミニカーが並ぶわけだが、「ミニカーを救出する」と言ってせっせと救済に励むのもいいだろう。「ミニカーと一緒に思い出も受け継いだ」という言い回しは、格好いいのでいざと言う時の決め台詞に取っておくといい。
今度はあなたのお気に入りになる番
今度はあなたのお気に入りになる番
☆買うのが大変
 現在では毎年多くのミニカーがリリースされる。昨年2005年には京商ポルシェがあったり、コーヒーのオマケがあったり、リアルトイの新キャストが出たり、マッチボックスのスーパー(以下略。そんな状況においてしばしば聞こえてくるのが「大変」という声である。何が大変って、ミニカーの発売情報を仕入れて店を回ったり、ネットで探してみたり、人に頼んだりととにかくミニカーを買うまでの労力だ。自分が欲しい物を全部手に入れようとしていたら大変なのである。好きでミニカーを買っているはずなのに、それが大変だなんて言うと「んーなら、やめれば?」と言われそうだがそうではない。ミニカー愛好家にとっては、ミニカーを手に入れてコレクションの充実を図ったり、ミニカーを並べて眺めることが最終目的であり、それまでの苦労は惜しまないのである。だから高々に「ミニカー買うのが大変だ!」と叫ぼう。(清々しくて高感度が上がるので、人前で頻繁に叫んでみよう)
今ではネットでミニカー購入
今ではネットでミニカー購入
☆いらないのに買う
 ポルシェ以外のミニカーを買うことがよくあるが、別にコレクションには必要ないミニカーである。カッコいいからとか理由があるならいいが、普通より安いから買ってみたり、ちょっと珍しくて程度がいいから買ってみたりと、余分なミニカーが増えていく。人気なものだと自分に欠片の興味がなくても買ったり、トレード用にとか思うわけだが、ほとんどはトレードされずにストックされていくのである。ポルシェ・コレクターといえど、いつもポルシェのミニカーが売っているわけでもないので、欲求を満たすために他のミニカーにもついつい手が出る。
 それにしても、いらないミニカーばっかり増やしても居住空間が失われていくだけなので、考え物だ。しかしあんまり自粛しても、上の方で書いた「迷ったら買う」と矛盾するので難しい。やっぱり買っちゃう。
つい買っちゃったけど……
つい買っちゃったけど……
☆カラバリを集めすぎる
 色違いやホイール違いなどのバリエーションを追及することに気を取られる現象。僕はこのカラバリというのが大好きである。ボディ色の違いの他に、タンポ違いや窓や内装の色違い、時にはパッケージの違いも集める。微妙な色調の違いまでバリエーションだと主張し始めると、もう一人前だ。トミカなどそのバリエーションがすでに研究され、本まで出されているミニカーよりも、未知の部分が多いマイナーメーカーのカラバリは特にいい。もちろん新しいモデルも色違いは追い求める。「なんでそこまでするの?」と聞かれても答えようがない。
タンポの色違いも徹底的に追及
タンポの色違いも徹底的に追及
☆カラバリでもないのに集めすぎる
 同じ物をたくさん買うことがある。何度も買うチャンスがあるとそうなる。「なんで?」と聞かれても僕も分からない。でもミニカーコレクターにはよくあること。
いっぱいあると逆にまた欲しくなる
いっぱいあると逆にまた欲しくなる



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