PORSCHE
信沢 保の
PORSCHE 特集
のホームページ

特集では、メインのページだけでは紹介しきれないことを、解説していきます。


※重いです。
2004/11月号
Welcome to ウェリー特集・小スケール編

 初期のウェリーは現在のものとは程遠く、トミカを始めとする他メーカー品のパクりミニカーでしかなかった。しかし近年になって突然ミニカーの質が向上し、一つのミニカー・ブランドとして注目を浴びるようになった。ウェリーといえば、現在ではマイスト、リアルトーイに並ぶ現代のチープ・ミニカーである。
 今回はそんなウェリーのモデルを新旧合わせて紹介したいと思う。
オールド・ウェリー
 まだまだコピーなどのミニカーで商品構成されていた時代のモデル。基本的にセットなどの形で売られていたと思われる。
935/78
935/78
935/78

935/78 Moby Dick

 最強の935、モビー・ディック。この935は中古市場でも非常に多く見かける。それは、オールド・ウェリーがかつて多く販売されていたことを意味している。これはトミカのコピー金型と思われる(トミカ持ってないのけど可能性99%)。リアウィングは少し手抜きで、ボディ一体。
 赤いモデルは初期のものらしく香港製。この色は珍しい。屋根のタンポをよく見ると、マルティーニのストライプを模したものであることが分かる。リアウィングもちゃんと抜けている。たぶん、これが香港製と中国製の違いだと思う。シルバーにも抜けてるバージョンがあるので、見つけたときは要チェック。
 シルバーは中国製のもの。見かけるのはほとんどがこの色だ。ホイールは引き続きワイドが使われている。中国製ではウィングの穴は埋められている。さらに時代が進むと、ホイールが8ドットになる。色合いもキラキラの度合いが強くなる。
[写真] Welly PORSCHE 935/78

930 Turbo

 ポルシェと言えばコレ、930ターボ。という時代があった。ていうか結構最近までその風潮。ウェリーの930はこれまたトミカのコピーだが、ライトがボディ一体なので、雰囲気は結構変わっている。
 基本的なカラーはこの赤に930タンポのもの。ていうか、現実ではこの色しか見たことがない。日本に入ってきたのはこれくらいしかないのかも。地域によって違ったりするのだろうか。ちなみに色違い自体は海外のサイトで見たことがある。白っぽいやつだった希ガスる。
 これも初期はワイド・ホイールが付く。上の二台は同じように見えるが、古い方が丸付けに使う赤鉛筆のような朱色っぽい色をしている。最近のものになると、鮮やかな赤になるようだ。最終的には8ドットになるが、これの中にはシャーシにWELLY表記の入るものがある。これより、新金型の登場後もしばらく作られていた可能性がある。
[写真] Welly PORSCHE 930 TURBO
930 Turbo
930 Turbo
930 Turbo
959
959

959

 チープミニカー定番の959。これもトミカの……?トミカの959は持ってるけど、アースコマンダーのパッケージ入り(しかも金メッキ)なので比較しづらい。でも見た感じ、ウェリーがトミカをコピーした割には、形状が違う。ウェリーは結構細部までオリジナルに忠実なものを作るのだ。これはウェリー・オリジナル金型かもしれない。
 これもワイドから途中で8ドットに変更されている。中にはシャーシに959と刻印されているモデルもある。リアウィングをプラの別パーツにすることによって、難しい959のフォルムを表現しているのが特徴である。この方法は他に類を見ない。
 色違いには赤があるようだ。チェッカーなどのタンポ付きで、レースカーかペースカーといったところ。ただしリアウィングは黒。
[写真] Welly PORSCHE 959

935/76

 このタイプの935は最初に作られた二台のうち、フロントノーズが平らになった002号車の方である。後の930ターボの特別仕様スラント・ノーズの元になったデザインである。
 ハートイ版935が元になったミニカーのようで、ドアが開閉する。オリジナルが良いせいか、ウェリーの中でも特に出来がいい。KIDCOにも同じモデルで似た感じのミニカーが出ている。これにはワイド・ホイール版は存在せず、もっと古いものにトミカ風の四穴ホイールが付く。
 カラーリングはマルティーニで、初期のモデルの方が実車に近いタンポ印刷となる。右の二台はタンポ・デザインは同じだが、色の配列が異なる。ていうか、買ってきて比べるまで分からんかった。
[写真] Welly PORSCHE 935/76
935/76
935/76
928

928

 これは完全にトミカ。ドア開閉可能なのも同じ。タンポが938になっているが、古いものは全く同じ仕様で928となっていることから、途中で変更されたようだ。さらに遡るとボディ色が白になり、香港製の時代にはトミカ風四穴ホイールが付いていた。
[写真] Welly PORSCHE 928

ニュー・ウェリー
 2000年辺りになって、ウェリーは生まれ変わり、現代風の安価でハイ・クオリティーなミニカー作りを始めた。箱などのシングル・パックで売られることが多くなった。またゴムタイヤとなり、プルバック・モーターが付いたモデルがあるのも特徴だ。

BOXSTER

 先月ボクスター徹底比較で登場したウェリーのボクスター。そのとき述べたように、ディテールや形も結構いいのだが、ヘッドライトの形が変だ。
 ノーマルはブルーをよく見る。ホイールはマイストと同タイプのもの。下請け工場が同じなのか?プルバック版には黄色とシルバーの二色を確保。メッキの5スターホイールに、ゴムタイヤがつく。特にシルバーはブルーとは見違えるほどにカッコ良く見える。
[写真] Welly PORSCHE BOXSTER
Boxster
Boxster
Boxster
996
996
996

996

 ボクスターに並んで、996もモデル化サイズ的にはマイストのと同じくらい。これもノーマル版にはマイスト型のホイールが付く。プロポーションは良く、ライトの形も自然にできている。写真はヘッドライトのタンポがないが、タンポ付のバージョンもある(ウェリーはこのような微妙なタンポ違いがある)。ボク的にはタンポが付くとカッコ悪い……。
 上の赤がノーマル版。七夕のフリマで箱入りで買ったものだが、ピラーが切断されていたorz。
 下の二台がプルバック版。赤は新品で買ったけど遊んでるうちにモーターが壊orz。黄色はジャンクを二台持っているが、どちらも状態は良くない。プルバックのウェリーはどれもたいして古くないはずだが、写真のようにゴムタイヤが切れている固体が多くある。子供が力任せに遊んで切れたんだろうが、大事に持っているやつも将来が心配だ。
 ちなみにゴムタイヤは常に何かと接していると、くっ付いたりするので注意が必要だ。HWのブリスターの上に数日置いておいたら、持ち上げたときにバリバリと言ったりする。保管に困るが、常に逆さに置いておくとかするとかなんとか。
[写真] Welly PORSCHE 996

356B Cabriolet

 ポルシェ・コレクターには嬉しい356のモデル化。B後期(T-6ボディ)のカブリオ。トミカやマイスト版356と仕様が被らなかったのが良かった。
 バンパーがメッキの別パーツで再現され、窓枠もシルバーで塗ってあり、形も悪くない。ただし、Bのミニカーの定番で、前後にPORSCHEの文字が入っているのがちと痛い。
 黒がノーマル版。かなり高級なイメージになっているが、ホイールがトラックみたいなのが付いている。ホンウェル版356と同じでこのホイール選択には疑問を感じる。
 青がプルバック版で、現代風なホイールが付く。これだけでちょっとハイテクな感じ。中古で買ったやつだけど状態良。
 色は他にシルバーがある。少なくともシルバーにはノーマルとプルバックの両方があるようだ。黒と青にもあるかも。
[写真] Welly PORSCHE 356B CABRIOLET
356B Cabriolet
356B Cabriolet

ワイド・ホイール
 ノンメッキのワイド・ホイール。トミカに似ているが、トミカが4スポークなのに対して、ウェリーは5スポークとなる。
8ドット・ホイール
 中国のチープ・ミニカーで最も多いのがこれ。接地面には筋が入る。これはニュー・ウェリーでも一部使用。
マイスト・ホイール
 マイストと同タイプのホイール。マッチにも似てる。ニュー・ウェリーで使用。
トラック・ホイール
 356に付いてるツーピース構造のホイール。ギザギザが付き、他のより細め。
5スター・ゴムタイヤ
 ボクスター、996のプルバック版で使用。タイヤのひび割れ発生率高し。
6スポーク・ゴムタイヤ
 四穴の現代風ホイール。356のプルバック版で使用。他車種ではノーマルでも使用だった気がする。

 ニュー・ウェリーのボックス・パッケージ三種。マイストやリアルトーイと同じタイプの箱だ。どれも基本サイズと形は同じ。左上のはウェリー・ブランドを前面に押し出したパッケージで、車名の表記が入る。注意書きも日本ではない六カ国語で書かれている。他の二つはどちらも日本の会社が商品に関わっていることが分かる。左下のは百円仕様で、NARICHIKAYAという大阪の会社が販売元になっている。製造元のWELLY DIE CASTINGも明記されている。右のはプルバック版で、ラムネ菓子入りで文具屋で150円で売られていた。底にシールが張られ、大阪のドリームSDが販売元と表記されている。ScaieはScaleの誤記。

storatos

ストラトス

 オールド・ウェリーに関しては、あまりポルシェ以外を買っていない。唯一これがあった。昔ウェリーのセットを兄と分けたときにポルシェと一緒にこれを取ったようだ。そのときにポルシェのラインナップは全部手に入ったのだが、それ以外にはこれしかなかった。
 ニュー・ウェリーに関してはポルシェ以外があるとすればワーゲン系くらいだった。
[写真] Welly LANCIA STORATOS

 というわけで、結構な量になったウェリー特集。毎度毎度ポルシェしか紹介していないのだが、この特集を通じてウェリーについて少しでも分かっていただければ幸いである。ウェリーは近年になって大きく進歩したわけだが、そのときに会社に何が起こったのかは定かではない。しかし新金型はそれまでのオールド・ウェリーとは一線を隔した新事業だったと思われる。そのときから小スケール・ミニカーにもWELLYブランドが付くようになった。それまではもっと大きいスケールのミニカーにのみ、WELLYという名前が前面に出て売られていた。
 というわけで、来月はウェリー特集・中スケール編。
 今回のタイトル画(新規ウィンドウ)。ウェリーの一部の車種については、中古でこんなに手に入る。930、959も在庫多め。これだけ集まると、逆にもっと欲しくなるものである(止めてるけど)。今回の特集で紹介した以外のバリエーションを持っている、知っていると言う方はボクまでご一報ください。

Mail to TAMOTSU

過去の特集
HOME